木を切り、そして育てる
株式会社白石林業の仕事は、大きく分けて二つです。
【素材生産】成長した木を伐採し、市場へ卸します。
【造林】伐採した土地に、苗木を植え、木を育てます。
【素材生産】⇔【造林】を通じて適切な環境を促し自然を守るのが私達林業のお仕事です。
【素材生産】
伐採の仕事って?
われわれ白石林業株式会社で行う素材生産のメインのお仕事は、【伐採】です。
林業と聞いて一般の方が最もイメージしやすい仕事かもしれません。
ここでは、意外と知られていない、その具体的な中身をご紹介いたします。
①切り分け
初めて入る山林は、まだ「道」もありません。
まずは、雑多に生えた木々を切り分けて、作業に必要な重機や機械が行き来できるように「道」を作ります。
②木を切る
道ができたら、プロセッサという専門の重機機械を使い、木々を効率よくカットしていきます。
※地形的にどうしても、重機が入れないときは、チェーンソーを使い人の手で1本ずつ切り倒しますが、近年ではプロセッサのおかげで、とても仕事がしやすくなりました。
③積み込み搬出
ローターグランブルという機械を使い、切り出した丸太を搬出用のトラックに積み込みます。
市場や合板工場へ
ここまで紹介しました①~③を繰り返し、伐採が完了します。
伐採した木々は市場へと卸されます。
※木々は品種や木材そのものの品質により、そのまま木材になったり、合板になったり、海外輸出されたりと、納品先は様々です。
〇雑木林にお困りの方へ〇
白石林業株式会社では、30年以上個人様よりご依頼を受け、山林を管理してまいりました。
現在八代市を中心に、山林の管理や伐採などでお困りの方は、お力になれるかと思いますので、お気軽にお問合せください。
【造林】
造林の流れ
白石林業株式会社では、造林も行っています。
造林と聞くと、木を植える「植林」を思いつきますが、これはあくまで造林の一部です。
白石林業株式会社で行っています、造林の中身と流れを以下にご紹介します。
①苗作り
まずは、苗を作るところから始まります。
いきなり、山林に植えるのではなく、専用の場所で、苗を1年ほど成長するまで育てます。
②植林
育った苗を植林します。
③維持管理
この維持管理が造林で最も手間暇をかける部分になります。
植えた苗は、まだ「木」ではありません。
鹿などの害獣に食べられてしまったり、雑草などが邪魔をして育たないことがあります。
ネットを張り害獣が入らないようにし、定期的に草を刈るなどすることで、木々の成長を助けます。
④再び伐採→造林
植林してから5~6年下刈り作業をし、15年を迎えた頃から、間伐を行い始めます。
50年前後をサイクルに、再び伐採し、育林と繰り返されていきます。
釈迦院杉の育成
白石林業株式会社では、「釈迦院杉」と呼ばれる品種の杉の植林を推進しています。
この釈迦院杉は、八代市泉町で釈迦院の近くの木場地区に古くから苗木として出されていて県内一円に広まっている杉の品種です。
釈迦院杉の良さ
〇真直ぐで曲がりの少なく幼年期は大変成長よく育てやすい。
〇非常に花粉が少ない。
〇材質もよく、市場からの引き合いも多い木材
※地域材として幅広く使われています。
※適切な土地に植え育てることで、より品質の良い材木が確保できます。